味覚障害と舌苔

味覚障害の種類


味覚は甘味、塩味、酸味、苦味、旨みの5要素からなります。

味覚を感じる器官は、味蕾みらいと呼ばれ、そのほとんどは、舌の表面の乳頭にゅうとう(糸状しじょう乳頭を除いた有郭ゆうかく乳頭、葉状ようじょう乳頭、茸状じじょう乳頭)という組織に存在します。
糸状乳頭(しじょうにゅうとう)と舌乳頭(ぜつにゅうとう)



味覚障害を大別すると
  • 味覚減退・味覚消失
  • 異味症
  • 自発性異常味覚
  • 解離性味覚障害
  • 悪味症

味覚減退・味覚消失

味の感じ方が鈍くなる。味を感じなくなる。

異味症

本当は甘いのに、苦く感じる等、本来とは違った味を感じる。

自発性異常味覚

口の中に何もないのに、苦味や渋みなどを感じる。

解離性味覚障害

ある特定の味(甘味など)が判らなくなる。

悪味症

何を食べても、まずく感じ、嫌になる。

味覚障害の原因


味覚障害は、もともとは中高年以降に多く発症します。
味覚に対する感度は、高齢になるほど、低下しますが、近年は、若年層にも、味覚機能の低下が見られます。


味覚障害の原因のNo1は亜鉛の不足です


亜鉛が不足すると、味蕾細胞の分化が停滞し、味覚センサーが鈍ることで、味覚に異常をきたします。 
亜鉛は体内合成が出来ない物質で、食物から摂取します。
食生活の乱れや、無理なダイエットが原因で、10~20代の子どもにまで、亜鉛不足が広まっています。


舌苔が原因の味覚障害が増えています


舌苔が増えすぎた結果の味覚障害


舌苔が増えすぎると、味蕾(みらい)の働きが衰え、味覚感度が鈍くなり、口臭も強くなります。
舌を適度に清掃する事で、味覚に対する感受性が高まります。

そして、美味しく感じる味が、濃度の高い濃い味のものから、濃度の低いうす味に変化し、塩分の過剰摂取も防げます。


舌苔を取りすぎた結果の味覚障害


近年の若年層に多いのは、口臭を気にするあまり、舌苔を取りすぎ、味蕾(みらい)を傷つけ、味覚障害になることです。

ある程度の舌苔は、口腔内の健康状態を維持するために必要なのですが、舌苔除去用のブラシを使い、ゴシゴシと取りすぎてしまうのです。
舌苔を取りすぎても、口臭は強くなります。

舌苔と口臭

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