舌苔には取って良い量と、取りすぎてはいけない量がある
舌苔は舌の健康を維持する上で、ある程度必要です。
舌苔を取りすぎた時に起こることは、大きく2つのパターンになります。
- 舌苔が無くなる・出来なくなる=無苔
- 取っても、取っても、すぐに舌苔が出来てしまう
舌苔が無くなる・出来なくなる=無苔
舌に苔が出来なくなるのは、主に、舌乳頭が委縮してしまう時です。
本来、残すべき舌苔すら取り除くために、ブラシ等を使い、物理的な方法で、舌の表面をこすると、繊細な舌乳頭は、簡単に傷つけられます。
- 苔が無くなると、保護するものがなくなり、細胞がむき出しになります。
- 血液が集中してくると、舌は鮮やかな赤やピンク色に見えるようになります。
- 舌が熱く感じるようになり、ストレスや緊張で唾液は不足し、熱により唾液の揮発(蒸発)が起こります。
- 口の中が乾燥すると、抑えられていた口臭が激しくなります。
- 舌の表面は、出血しやすくなり、舌のしびれが消えなくなったり、味覚を感知する味蕾(みらい)の機能が狂い、味覚障害を起こすこともあります。
最終的には、舌に苔が出来なくなります。
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取っても取っても舌苔が出来てしまう
上とは、逆のパターンです。必要以上に舌苔を取り除くと、生体の防御反応として、より早く新しい舌苔を作り、舌表面粘膜を保護しようとすると、考えられています。
一種の、修復作用ですね。
過剰な分厚い舌苔と言うのは、このような場合です。
舌の周辺にまで白い苔がびっしりとついており、正常な舌表面に赤い点状に見えていた味蕾細胞はまったく見ることができません。
当然、口臭も激しくなります。
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