プロテアーゼ
プロテアーゼとは、たんぱく質を分解する酵素のことです。プロテアーゼは食品由来の成分であり、安全性は問題ありません。
たんぱく質は、タンパク質は20種類のアミノ酸がつながり合ったものです。
アミノ酸をつないでいる結合は「アミド結合」(-CO-NH-)と呼ばれます。
プロテアーゼは生体内の条件、つまりほぼ中性で温度が37度程度という穏和な条件下で、すっぱりとアミド結合を切断してしまいます。
体内に未消化のたんぱく質が残ることによって、血液がドロドロになったり、肥満、痛風の原因を引きおこす尿酸結晶ができやすくなります。
プロテアーゼは、肉や魚などの食べものからとり入れたタンパク質を、素早く分解・消化することで、いつま でも胃に負担をかけることなく、食後の胃もたれやムカつき、胸やけを防ぐ大切な役わりがあります。
プロテアーゼは、動物性タンパク質を食べる ことが多い現代人にとって必要不可欠な酵素です。
舌苔(ぜったい)はたんぱく質でできています
舌苔は舌の表面や、舌乳頭(舌の表面に多数ある小突起)の間に付着した細菌や、口の中からはがれ落ちた粘膜細胞、食べかすなどのかたまりで、たんぱく質を多く含みます。
つまり、プロテアーゼは、舌の上に手をつなぎ合って、しっかりとへばりついている、たんぱく質の繋がりを断ち切り、はがれやすくしてくれるわけです。
代表的な消化酵素を見てみましょう。
食事から取り入れたタンパク質をまず分解にかかるのは、「ペプシン」という326個のアミノ酸から成るプロテアーゼです。
ペプシンは胃液に含まれており、食べ物のタンパク質を見つけては切断して短いペプチド鎖に変えてしまいます。
パパイヤ、パイナップル、キウイフルーツ、イチジク、生姜(しょうが) 等は、プロテアーゼをたくさん含んでいるので、肉を軟らかくしてくれます。
プロテアーゼを豊富に含む食べ物