パパイヤの栄養素と健康効果

パパイヤに含まれる主な栄養素の働き 

ビタミンA 髪の健康を保つ、夜盲症、視力の低下を防ぐ、肺・気管支などの呼吸器系統の病気の感染に対して抵抗力をつける、皮膚や粘膜を正常に保つ、生殖機能を維持します。
ビタミンB1 質を分解する酵素を助け、エネルギーに変えます。ビタミンB1が不足すると、糖質のエネルギー代謝が悪くなり、疲れやすくなったり、さらには手足のしびれ、むくみ、動悸などの症状がでます。
ビタミンC シミなどの原因であるメラニン色素の生成を抑える働きがありま す。さらに、ハリのある肌のためのコラーゲン生成に不可欠。ウィルスなどの病原菌が体内に侵入したときに闘う白血球の働きを助けます。
ビタミンE 別名「若返りのビタミン」と言われています。その抗酸化能力で老化の原因と考えられている過酸化脂質が作られるのを防いだり、自律神経に働きかけることで血行を良くします。
カルシウム カルシウムはミネラルの中でも最も多く体内に含まれており、骨や歯をつくっている栄養素です。
マグネシウム 酵素の働きを活性化し、筋肉の収縮を促すという生理作用により狭心症、心筋梗塞、不整脈、といった心臓病や高血圧を予防したり、神経の情報伝達にかかわり、神経の興奮を鎮める働きも知られています。
セレニウム 抗酸化作用はビタミンEの約500倍と言われ、ガンを予防する、動脈硬化が引き金となる心筋梗塞や脳卒中を予防する、血行障害や更年期障害を改善するなどの効果があると期待されています。過酸化脂質を分解するときに働く楮の重要な成分となり、活性酸素の害からからだを守る働きがあります。
β-カロテン 体内でビタミンAに変化してビタミンAの働きをします。また抗酸化物質として体が酸化されるのを防ぎ、生活習慣病を予防します。油に溶ける性質で、油で炒めたり、ゴマ和えにすると吸収されやすくなります。動脈硬化や心筋梗塞の予防に。
β-クリプトキサンチン 発がん性物質や活性酸素が正常な細胞を攻撃したときに、強力なバリアーの役割をはたし、攻撃から守ってくれます。粘膜の強化や抗酸化作用、癌への効果・効能が期待できます。
リコピン トマトに含まれていることで有名です。リコピンの抗酸化作用はβ-カロテンの約2倍にあたり、癌や動脈硬化の予防が期待できます。
ゼアキサンチン 活性酸素を消去する働きあります。紫外線などから網膜の酸化を防ぐため、視力低下、白内障、緑内障などの予防と改善に効果があると言われています。脂溶性成分で脂肪と一緒にとると効果的に吸収します。
ポリフェノール 体内に摂取、蓄積された悪玉のLDLコレステロールの酸化を阻害し、高血圧、動脈硬化および動脈硬化を原因とした脳血管障害、心臓病を予防します。またO-157にも効く優れた抗菌作用、抗腫瘍作用、虫歯菌の増殖を抑える作用、血糖値を下げて糖尿病を予防する作用などがあります。
ペクチン 植物の細胞壁の構成成分として、セルロース等他の成分と結合して、植物細胞をつなぎ合わせる「セメント」の働きをしている天然の多糖類です。整腸作用があり、下痢や便秘を予防する効果があります。また血液中のコレステロール、なかでも悪玉と呼ばれているLDLを下げる働きがあり、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病にもよい効果を上げるといわれ注目を集めています。
パントテン酸 体内ではコエンザイムAという補酵素の一部として働き、ビタミンB5とも言われています。他のビタミンB群同様に糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わっています。副腎の機能を助け、抗ストレスの働きをしたり、善玉コレステロールを増やし心臓や血管の病気の予防に役立っています。
サポニン さまざまな生理活性作用があり、血管についたコレステロールを除去したり血中脂質を低減させたりする働きがあることが明らかになっています。体内で血栓をつくるもととなって動脈硬化を進める過酸化脂質の生成を抑制します。
ベンジルグルコシノレート 滋養強壮などの効能で知られているアンデス原産のマカという植物に含まれる有用成分で、滋養強壮や成長ホルモン分泌の促進、更年期障害の緩和などが挙げられます。また成長ホルモンの分泌を促進する作用がある為、積極的に摂取すればこれらの老化現象もある程度は予防できるのではないかと考えられています。
葉酸 ビタミンB群の仲間で、主な働きは赤血球の形成・成熟ですが、その他にも生体の組織形成や細胞の発育機能正常化などにも欠かせない栄養素です。タンパク質や核酸の合成に必要な成分で細胞分裂を活発にする働きがあります。
イソチオシアネート 抗菌、抗炎症作用があり、体内で痛みのもととなる「ヒスタミン」を分解し、痛みを緩和する作用がある為、腰痛、肩凝り、眼精疲労にも効果的と言われています。含有量は、ブロッコリーと同等、またはそれ以上とも。
スーパーオキシドジスムターゼ 体内で出来すぎてしまった活性酸素を除去する酵素です。活性酸素が過剰に生成されると、生活習慣病やガン、アトピーなどの他、シミやシワの原因ともなります。
カルパイン 細胞内タンパク質の切断により細胞や生体を調節する酵素です。その機能不全により筋ジストロフィーや胃腸疾患などを発症することが分かっています。
カロチノイド 野菜などの植物が持つ赤、橙、緑、黄色などの天然色素の総称、βカロチン、アルファカロチン、リコピン、ゼアキサンチン、ルティン、アスタキサンチンなどが代表的。抗酸化作用などが期待できます。

パパイン酵素=バイオ・ノーマライザー

BREO(ブレオ)~舌苔が取れるタブレット

BREO(ブレオ)とは


口臭で悩む人の原因の約 60%は、【舌苔 ( ぜったい )】と呼ばれる、舌に付着する汚れだと言われています。

BREO(ブレオ)は、江崎グリコ株式会社が、舌苔に着目して開発した商品です。
虫歯や歯周病だけではなく、舌のケアにも気を配ることを、新しい口臭エチケットの習慣として、忙しい人でも、無理なく簡単に舌の苔を取り除くことを可能にしました。

舌苔とアクチニジン

舌苔の主要成分は、舌にこびりついた、蛋白質(たんぱくしつ)です。
そして、タンパク質を栄養源にして、たくさんの細菌が繁殖し、口臭の元になる、ガスを発生させます。
舌苔の口臭の元:揮発性硫黄化合物
BREO(ブレオ)は、舌苔のタンパク質を舌からはがれやすくする、分解酵素(プロテアーゼ)の一種のアクチニジンを配合しています。

アクチニジンは、キウイフルーツだけが持っている、たんぱく質分解酵素です。
アクチニジン~キウイフルーツのプロテナーゼ

BREO(ブレオ)の特徴

  • アクチニジン配合(非加熱なので、酵素が生きています)で、舌にこびりついた蛋白質を分解します。
  • 3種の糖分を特殊加工し、タブレットの表面を舌ブラシのように、ザラザラにすることで、舌苔を取りやすくしています。(特許製法    特許第4722933号)
  • カテキン、米麹(こめこうじ)エキス他、6種類の潤い成分を配合し、タブレットをなめて溶かすことで、お口の乾燥を防ぎます。
  • ニオイを吸着する植物抽出物のミントを使ったマスキング効果で、息をきれいにします。
  • 機能だけでなく、味にもこだわりました。
    • ウォータリング成分を配合しているので、ひとくち目からフルーツのみずみずしさがお口いっぱいに広がります。
    • クリアミント、グレープミント、ピーチミント、グレープフルーツミント、レモン、グリーンアップルミント、オレンジミントは、どれもすっきりさわやかで、フルーティーな香りと味わいが楽しめる美味しさです。
  • BREO(ブレオ)は、いつでもどこでも、手軽に舌ケアができる口中ケア用タブレットです。

Amazon(アマゾン)でBREO(ブレオ)を見る

舌苔とは、舌についた汚れです。

歯に付着する歯垢と同様に、舌にも汚れが付着しています。

歯みがきだけでなく、舌磨きにも気を配ることが口臭の予防になります。

BREO(ブレオ)で舌磨き(したみがき)
さっと手早く舌みがき

口臭は、朝起きた時や、食事前に強くなります。

歯みがきに加え、朝の舌みがき習慣をはじめませんか?
朝から息イキと輝きましょうね!

BREO(ブレオ)は、舌の表面に付着した舌苔(ぜったい)を取り除くための、美味しさと機能を併せ持った口中清涼食品です。
起床時や、食事前の口臭に注意!
起床時や、食事前の口臭に注意!


手軽な口臭エチケットにBREO(ブレオ)
  • 朝の通勤、夕方の帰宅時の電車やバスの中
  • 会議、面接、合コン等、人と会う前
  • お腹がすいた時

手軽な口臭エチケットにBREO(ブレオ)
手軽な口臭エチケットにBREO(ブレオ)


BREO(ブレオ)は、噛まずに出来るだけ舌全体で舐めてください。

3種類の糖を配合した大粒のタブレットの表面は、ザラザラとして、舌の表面に付いた舌苔が落ちやすくなります。
舐めるだけで舌苔除去・BREO(ブレオ)
舐めるだけの舌苔除去


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舌苔に住む細菌たち


舌苔・歯垢・歯周ポケットは細菌受け渡しのトライアングルです


舌苔・歯垢・歯周ポケットは唾液を介して、相互に影響しあいます。

つまり、 舌苔に住む細菌は、唾液を介して歯垢や歯周ポケットに細菌を供給するのです。
舌をいつも綺麗に掃除していると、歯への歯垢の付着は減少することが、確認されています。

また、反対に、歯周ポケットや歯垢の微生物が舌苔に吸着することも確認されており、舌苔と歯垢、歯周ポケットは微生物に関して、相互に渡し、渡される関係なのです。

歯周病治療~本当は怖い歯周病のお話

舌苔には歯周病の原因細菌がたくさんいます


歯周病の原因となる細菌は約20種類ありますが、その中でも、特に影響力の強い細菌は、3種類です。

red complex(レッドコンプレックス)と呼ばれています。

  1. タネレラ・フォーサイシア (Tannerella forsythia)
    ~歯周病原細菌の一つで、グラム陰性嫌気性菌
  2. トレポネーマ・デンティコラ(Treponema denticola)
    ~歯周病原細菌の一つで、スピロヘータの一種
  3. ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)
    ~グラム陰性短桿菌、偏性嫌気性、莢膜・線毛を有する歯周病原細菌

舌苔と歯垢からの歯科疾患病原性細菌検出の一致率



舌苔からの検出率:% 歯垢からの検出率:%
ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis) 16.3% 8.5%
タネレラ・フォーサイシア (Tannerella forsythia) 84.0% 68.9%
トレポネーマ・デンティコラ(Treponema denticola) 11.3% 38.7%
プレボテラインターメディア(Prevotella intermedia) 40.6% 18.9%
ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans) 50.9% 50.9%
ストレプトコッカス・ソブリナス(Streptococcus sobrinus) 7.5% 5.7%
ストレプトコッカス・サリバリス(Streptococcus salivarius) 100.0% 100.0%



  • プレボテラインターメディア(Prevotella intermedia)
    ~歯周病原細菌の一つである偏性嫌気性グラム陰性桿菌=妊娠性歯肉炎の患者からよく検出される
  • ストレプトコッカス ミュータンス(Streptococcus mutans)
    ~ミュータンス連鎖球菌=菌体内に保持する酵素群により、う蝕(虫歯)過程の反応を活性化させる
  • ストレプトコッカス・ソブリナス(Streptococcus sobrinus)
    ~ソブリナス連鎖球菌=う蝕(虫歯)に関連している
  • ストレプトコッカス・サリバリス(Streptococcus salivarius)
    ~唾液連鎖球菌=口腔内の唾液より分離された菌種。その病原性は時に心内膜炎を起こす。

ブロメライン~パイナップルのプロテアーゼ

ブロメライン(Bromelain)


ブロメラインはパイナップルの根から抽出される、植物性たんぱく質分解酵素です。
一般的に、医薬品や食品添加物やサプリメントに利用されています。

パパイン(パパイアのプロテアーゼ)やアクチニジン(キウイフルーツのプロテアーゼ)と同じ、システインプロテアーゼの仲間です。

経口摂取の際の、抗炎症作用があり、サイトカインや免疫の調節作用もあると報告されています。

蛋白(たんぱく)分解酵素であるブロメラインは、炎症巣ないし、その周囲に蓄積した壊死組織、変性蛋白、ポリペプチド等を分解して、炎症巣の微小循環を正常化し、抗炎症作用をえらる為、色々な医学的処置に使われています。

ウサギに実験的に作成した第3度火傷面に、ブロメライン軟膏5万単位/gを塗布した結果、良好な痂皮除去効果が認められています。

ウサギ及びブタの実験的火傷に、ブロメラインの粉末をペースト状にして用いたところ、局所に損傷を与えることなく、壊死組織を除去でき、また全身的な障害も認められませんでした。

医療とブロメライン


1. 外科・整形外科でのブロメラインの使用

骨折、捻挫、脱臼、打撲等の外傷並びに術後の炎症症状の緩解に用いられる。

2. 内科・呼吸器科でのブロメラインの使用

慢性気管支炎、気管支喘息に起こる喀痰喀出困難な場合に、喀痰の粘稠度を低下させて、喀痰の排出を容易にする。

3. 産婦人科でのブロメラインの使用
分娩時の会陰側切開、会陰裂傷及び産婦人科領域における、術後の炎症症状の改善に用いられる。

4. 耳鼻科でのブロメラインの使用
扁桃摘出や声帯ポリープ等、術後の炎症症状を改善する目的に使用される。

5. 肛門科でのブロメラインの使用
肛門疾患の術後の炎症症状の緩解に用いられる。

6. 泌尿器科でのブロメラインの使用
副睾丸炎や包茎手術、膀胱腫瘍の術後等、外陰部の手術に伴う局所の腫脹を改善する目的で使用される。

7. 口腔外科・歯科でのブロメラインの使用
口腔の外傷、術後及び智歯周囲炎等の炎症症状を改善する目的で使用される。

8. 眼科でのブロメラインの使用
白内障や角膜潰瘍等の手術後の炎症症状を改善する目的で使用される。

パパインのプロテアーゼと高齢者用の食品開発

パイナップルやパパイアが肉を軟らかくする


そのほか、イチジクやキウイフルーツも、硬い肉を軟らかくすることが出来ます。
それぞれの持つ、プロテアーゼが、その働きをしています。

噛まずに食べるソーセージとプロテアーゼ


パパインをイオン水に漬け込み、プロテアーゼの溶液を作ります。
そこに、2cm程度の大きさに刻んだソーセージを、96時間漬け込みます。

すると、色や形等、見た目は何も処理をしないソーセージと変わりませんが、中身はクリームチーズのように、なめらかで柔らかい状態になります。

これも、パパイアが持つプロテアーゼ=パパインが、ソーセージの蛋白質を、分解し、柔らかくするからです。
歯の無い高齢者でも、無理なく、美味しく食べることが出来ます。


プロテアーゼで柔らかくしたソーセージは、味も栄養価も変わりません。
プロテアーゼによって低子化されたペプチドは、その肉の本来のタンパク質よりも、消化性も高くなります。

こうした、プロテアーゼを使うことで、歯を失い噛むことが出来なくなった高齢者でも、肉などを、美味しく食べることが出来るようになります。

プロテアーゼを使った高齢者用の食品の開発が進んでいます。

おすすめのパパイア・プロテアーゼ=バイオ・ノーマライザー・タブレット

上皮細胞(じょうひさいぼう)

 上皮細胞(じょうひさいぼう)


 上皮細胞(じょうひさいぼう)とは、皮膚や粘膜などの、人の体の上皮組織を形成する細胞です。

  • 体表面を覆う「表皮」
  • 管腔臓器の粘膜を構成する「上皮(狭義)」
  • 外分泌腺を構成する「腺房細胞」
  • 内分泌腺を構成する「腺細胞」
などを総称した細胞のことです。

これら以外にも、肝細胞や尿細管上皮など、分泌や吸収機能を担う実質臓器の細胞も上皮に含められます。


糸状乳頭(しじょうにゅうとう)と舌乳頭(ぜつにゅうとう)

舌乳頭(ぜつにゅうとう)


舌の表面には、舌乳頭と呼ばれる、ざらざらした小さな突起が多数存在します。
食べ物の味を感知する器官である味蕾(みらい)は、この舌乳頭の部分に集まっています。

糸状乳頭(しじょうにゅうとう)は、 舌乳頭の一種です。
舌乳頭には4種類のタイプがあります。


糸状乳頭(しじょうにゅうとう: filiform papilla)

糸状乳頭(しじょうにゅうとう)の画像写真
糸状乳頭(しじょうにゅうとう)
糸状乳頭は、細くて角質化した先端を持つ舌乳頭で、肉眼で舌を見た時に、白くポツポツとして見える突起で、舌の表面の全体に存在します。

糸状乳頭は、舌の「ざらざら」の正体です。
食べ物を舐める時、ヤスリ のようにこそぎ取る役割を担っています。
糸状乳頭には味蕾は存在せず、基本的な味の感知には関係しません。

有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)

周囲をへこんだ溝に囲まれ、ちょうどお堀に囲まれた城郭のような、円台状の形の舌乳頭です。
舌の付け根(舌根)付近だけに、10個程度存在します。

有郭乳頭の突起の側面には、一個の突起あたり数百から千個という、多数の味蕾が存在しており、溝の部分に溜まった液(唾液などの分泌液や食餌由来の液体)に、溶け込んだ味覚物質を感知します。
溝にはエブネル腺という分泌腺が存在しており、そこからの分泌液によって溝の中身は洗い流され、味覚物質がいつまでも留まりつづけることがないようになっています。

葉状乳頭(ようじょうにゅうとう)

ひだ状の形態を持つ舌乳頭で、舌のふちの部分(舌縁)のうち、付け根に近い部分にだけ存在します。
葉状乳頭も突起の側面に味蕾を持ちますが、その数は有郭乳頭より遥かに少なく、一個の突起あたり十数個です。
葉状乳頭のひだの底にもエブネル腺が存在し、そこからの分泌液で洗い流されています。

茸状乳頭(じょうじょうにゅうとう)

糸状乳頭に似ていますが、角質化しておらず、肉眼では血管が透けて、先端が赤く見えます。
糸状乳頭と同様に舌上面の全体にわたって存在しますが、特に舌先側の表面に集中しています。
茸状乳頭の先端には通常、1〜数個の味蕾が存在しますが、これが失われた、味蕾を持たないものもしばしば見られます。

舌に生える苔~舌苔(ぜったい)について(画像写真付き)

舌苔(ぜったい)とは


歯に付着する汚れは、歯垢=プラークと呼びますが、
舌苔(ぜったい)とは、舌に付いた汚れです。
舌の表面が、白黄色から褐色に汚れた状態をいいます。

本当に苔が生えてるわけではありません。

舌苔の主な成分は、【蛋白質:たんぱくしつ】です。
微生物(細菌)に加え、剥離上皮、唾液成分などが凝集して、作られます。

そして、栄養豊富な舌苔には、また、たくさんの細菌が、 集まってきます。
代表的な細菌は、
  • 非病原性の口腔レンサ球菌
  • 齲蝕(虫歯)原性ミュータンスレンサ球菌
  • 歯周病原性細菌
また、舌苔が口臭の原因であることは広く知られています。
口腔由来の口臭~舌苔

歯周ポケットなど、口腔内の他の部位への、細菌の供給源にもなります。
歯周病と舌苔の相互作用

舌苔に存在する細菌は口だけではなく、身体全体の健康にも大きく影響します。

例えば、厚く積もった舌苔は、味を感じる味蕾(みらい)を覆い隠し、正常な味覚を狂わせます。

また、高齢者の場合には、舌苔の中の病原菌が器官から肺に入ると、誤嚥性(ごえんせい)肺炎の原因となります。
誤嚥性(ごえんせい)肺炎は、常に、高齢者の死亡原因の上位になっています。

舌苔は誰でも持っています


舌苔は、口腔疾患の有無や年齢・性別に関わらず誰の舌にもある物です。
つまり、健康なお口の持ち主の舌にも、絶対にあるのです。

また、適度な量の舌苔は、水分の保持と健全な細菌の層を築き、細胞や味蕾(みらい)を保護します。

ただし、悪化した舌苔は、口臭や味覚機能の低下、誤嚥性肺炎等の危険を招きます。
舌苔(ぜったい)と口臭

悪化した舌苔の画像写真


唾液量分泌不足による舌苔の画像写真
唾液量分泌不足による舌苔



口腔ケアの不足と加齢による舌苔の画像写真
口腔ケアの不足と加齢による舌苔

全身的疾患による舌苔の画像写真
全身的疾患による舌苔



舌苔の異常増加や悪化の原因


舌苔の異常増加や悪化の原因には
  • 唾液の分泌不足による口の渇き
  • 口呼吸による口腔内の乾燥
  • 風邪・インフルエンザ・睡眠不足等による免疫力の低下
  • 不完全な歯磨きによって残った食べカス
  • 喫煙
  • 加齢による免疫力の低下
  • 緊張やストレス
  • 全身的疾患(熱性疾患、糖尿病、シェーグレン症候群、自律神経失調症、十二指腸潰瘍)
  • 薬の副作用
があります。

舌苔の成分:原因となるもの


  1. 白血球・リンパ球・ブドウ球菌
  2. はがれ落ちた口の中の皮(上皮細胞:じょうひさいぼう)
    上皮細胞(じょうひさいぼう)
  3. 細菌・真菌(かび)=バイオフィルム
  4. 食べ物のカス(食物残渣:しょくもつざんさ)
  5. 唾液の成分
  6. 舌の表面にある、糸状乳頭(しじょうにゅうとう)という突起が長くなったもの=毛舌(もうぜつ)
    糸状乳頭(しじょうにゅうとう)
舌苔の構成成分の中で最も多いのが、口の中の粘膜から剥がれた上皮細胞です。
脱落した上皮細胞に、細菌が多数付着し、揮発性硫黄化物(VSC)を発生させ、激しい口臭となります。

揮発性硫黄化物(きはつせいいおうかごうぶつ=VSC)

アクチニジン~キウイフルーツのプロテアーゼ

アクチニジン=Actinidin


アクチニジンは、キウイフルーツ果実に含まれている、蛋白質(たんぱくしつ)分解酵素です。
蛋白質(たんぱくしつ)分解酵素のことを、『プロテアーゼ』と呼びます。

アクチニジンは、キウイフルーツの身よりも内果皮・外果皮に豊富に存在しています。
ゴールドキウイは、普通のグリーンキウイに比べ、アクチニジンの含有量が少なくなっています。

アクチニジンが蛋白質を分解すると


アクチニジンは、蛋白質を分解する、【消化酵素】ですから、胃の中にある食べ物のタンパク質の消化吸収を助け、胃腸を守り、胸やけや胃もたれを防いでくれます。

また、腸内の悪玉菌のエサとなっている異種タンパク質を分解・減少させてくれるので、腸の機能が低下するのを防ぎます。

さらに、善玉菌であるビフィズス菌の繁殖に必要な、オリゴ糖に似た糖質が含まれているので、整腸作用もあります。

肉を軟らかくしたければ、キウイの皮を乗せて、しばらく置いておきましょう。

システインプロテアーゼ


アクチニジン は、パパイアの未熟果から得られるパパイン、パイナップル果実に含まれるブロメライン、ショウガ根茎に含まれるショウガプロテアーゼ(GP)、コメに含まれるオリザイン 等と、 同じグループの、システインプロテアーゼ(チオールプロテアーゼ)に分類されます。

アクチニジンとゼラチン


アクチニジンは、たんぱく質を分解してしまうため、ゼラチンが固まりにくくなってしまいます。
フルーツゼリーにキウイを入れて作るなら、寒天(かんてん)を用います。


どうしてもゼラチンを使いたい場合は、キウイフルーツに熱を加えます。
すると、アクチニジンの作用が阻害され、固まります。

アクチニジンと乳製品


また、ヨーグルトにキウイを混ぜると、味が苦くなります。
これは、アクチニジンがたんぱく質を分解する過程で、苦みを発生させるからです。
乳製品とキウイを合わせる時には、食べる直前に合わせましょう。

パパイン~パパイアのプロテアーゼ

パパイン(papain)


パパインは、パパイア(パパイヤ)に含まれる、植物酵素です。

食物の3大栄養素は、蛋白質(たんぱくしつ)・ 炭水化物(糖質)・脂質(しぼう)です。

3大栄養素のそれぞれを分解する酵素が
  1. たんぱく質分解酵素「プロテアーゼ」
    4種類あるプロテアーゼの中の、システインプロテアーゼに分類されます
  2. 脂肪分解酵素「リパーゼ」
  3. 糖分分解酵素「アミラーゼ」
です。

驚くことに、パパインは、3つの分解酵素(消化酵素)のすべてを含んでいるのです。

パパイン酵素は、食品との相性も良く、肉料理などの高タンパク質の食品を食べる時、特に効果的に作用します。

また、皮脂等の頑固な汚れを取り除く衣料用洗剤や、油汚れによく効く食器洗剤として、有名ですし、古くは絹糸をなめしたり、革製品の軟化剤、柔軟剤に使用されています。

パパインが存在するのは、未成熟のパパイア=グリーンパパイアのみです 

 

ただし、パパインは、完熟したフルーツとしてのパパイアには、ほとんど、含まれていません。
缶詰のパパイアも、パパインはありません。

ですので、「パパイヤ果実がパパインを豊富に含む」というのは、大きな間違いです。



完熟パパイアの果汁は
キウイフルーツの15分の1以下、
パインアップルの20分の1程度の
プロテアーゼ活性を示すにすぎません。

つまり、舌苔の原因のたんぱく質を
分解してくれるほどの、プロテアーゼは
含んでいないということです。






おすすめのパパイア・プロテアーゼ=バイオ・ノーマライザー・タブレット


パパイアの未熟果は、沖縄などで野菜として販売されています。 
このグリーンパパイアの果皮に傷をつけると、白色の乳液状のものが流れ出ますが、この中に、食物酵素のパパインが豊富に含まれています。

食物酵素は、タンパク質の一種で、熱に弱い物質です。
ほとんどの食物酵素は42~48度で活性を失います。

南国の果物は、比較的、酵素活性温度が高く、キウイフルーツの場合、40℃から60℃の間でも酵素が活性します。
しかし、グリーンパパイヤに含まれるパパインは、なんと、100℃の温度でも酵素活性を失わないのです。
グリーンパパイヤに含まれるパパイン酵素は、医薬品指定されています。
つまり、医薬品として認められるほど効果が強力ということです。
そのため、医薬品外のサプリメントにパパインを含んで販売することは薬事法で禁じられています。

グリーンパパイヤをサラダなどにして直接摂取している沖縄の人たちも、
パパイヤを常食すると胃腸障害を起こすことを心得ており、多量に食べることはありません。


パパイン酵素が肌の老化角質(タンパク質)や、体臭の元を優しく分解するので、入浴剤や洗顔液には使用されていますね。

湯舟でマッサージするだけでお肌がツルツルになり、体臭を減らし皮膚を清潔にします。

おすすめのパパイア・プロテアーゼ=バイオ・ノーマライザー・タブレット  

プロテアーゼを使った高齢者の舌苔除去と口腔ケア

舌苔と要介護の高齢者


舌苔(ぜったい)は、口腔内の脱落上皮細胞や連鎖球菌、ブドウ球菌、白血球、食べカス等の、たんぱく質を含む成分から出来ています。

介護が必要な高齢者の場合、どうしても口腔ケアがおろそかになり、結果として、多量の舌苔が出来たり、あるいは、口腔内の乾燥により、舌に強固に付着した舌苔が出来たりが多く見られます。

歯磨き、舌磨き等の、機械的清掃のみでの除去は、なかなか困難です。

特養や有料老人ホーム等の、高齢者介護施設での舌苔の除去は、健康やにおい環境を整えることに加え、細菌リザーバーとしての誤嚥性肺炎リスクの低下にも大きく影響します。

プロテアーゼによる舌苔の除去


千葉徳洲会病院での、プロテアーゼによる舌苔の除去取り組みを、紹介します。

高橋看護師は、担当する病棟の入院患者の中で、食べ物や飲み物を口から摂取できない方20人を対象に、プロテアーゼ含有粉末(ミント味)を使用した口腔ケアを試みました。

まず、対象の入院患者20人を、
水だけを使った口腔ケアと、プロテアーゼ含有粉末を使用した口腔ケアのグループに分けました。
口腔ケアの方法は、介護用スポンジ歯ブラシで5分を限度に7日間口の中を掃除します。

プロテアーゼ含有粉末はジェル状にして口腔内に塗布、30分経過してから、ぬぐい取りました。

両グループの、舌苔(ぜったい)の除去具合、口腔内細菌数を測定し効果を評価したところ、いずれもプロテアーゼ含有粉末使用群のほうが効果が高くなりました。

口腔ケアの時間も水使用群より40秒短くて済みました。

高橋看護師は、「痰(たん)や舌苔は、タンパク質を多く含むため、タンパク質分解酵素のプロテアーゼを使用することで、除去の効果が得られたと思います」と説明。

口臭の減少や口腔内の保湿効果、ミントの香りによるリラックス効果などを認め、患者さんのQOL(生活の質)向上につながったことも強調しました。

最後に「口腔ケアの時間も短縮し、効率的・効果的な口腔ケアを実施できるようになりました」と報告されました。

プロテアーゼを豊富に含む食べ物


  • パパイヤ
    果肉にパパインを含む。食肉の改質剤(軟化剤)としての利用も行われています。
  • パイナップル
    果肉にブロメラインを含むため、大量に食べると舌に痺れを感じさせます。
  • ショウガ
    根にショウガプロテアーゼを含む。牛乳の凝固剤に使われます。
  • イチジク(無花果)
    果肉にフィシンを含む。
  • キウイフルーツ
    果肉にアクチニジンを含む。
  • マイタケ
    マイタケプロテアーゼを含む。
  • 納豆菌
    ナットウキナーゼを含む。
パパイヤは「パパイン」というプロテアーゼを含んでいることが知られています。
丈夫なプロテアーゼですので、コンタクトレンズの洗浄液や肉を軟らかくする加工処理などに広く用いられています。

また、キウイフルーツもアクチニジンというプロテアーゼを含んでいますので、これらは胃もたれを防ぐための食後のデザートに最適ということになるでしょう。

パパイヤのパパイン 、パイナップルのブロメラインのほかにも、 キーウィフルーツにアクチニジン、イチジクにフィシン、メロンにククミシンなどのたんぱく質分解酵素が含まれています。
これらの果物を食べたときに、刺激を感じることがありますが、いずれも農薬とは全く関係ありません。 この中でも、特にパパインとブロメラインには突出した量のたんぱく質分解酵素が含まれいます。

  
  

プロテアーゼとは

プロテアーゼ

プロテアーゼとは、たんぱく質を分解する酵素のことです。
プロテアーゼは食品由来の成分であり、安全性は問題ありません。

たんぱく質は、タンパク質は20種類のアミノ酸がつながり合ったものです。
アミノ酸をつないでいる結合は「アミド結合」(-CO-NH-)と呼ばれます。
プロテアーゼは生体内の条件、つまりほぼ中性で温度が37度程度という穏和な条件下で、すっぱりとアミド結合を切断してしまいます。

体内に未消化のたんぱく質が残ることによって、血液がドロドロになったり、肥満、痛風の原因を引きおこす尿酸結晶ができやすくなります。

プロテアーゼは、肉や魚などの食べものからとり入れたタンパク質を、素早く分解・消化することで、いつま でも胃に負担をかけることなく、食後の胃もたれやムカつき、胸やけを防ぐ大切な役わりがあります。

プロテアーゼは、動物性タンパク質を食べる ことが多い現代人にとって必要不可欠な酵素です。

舌苔(ぜったい)はたんぱく質でできています


舌苔は舌の表面や、舌乳頭(舌の表面に多数ある小突起)の間に付着した細菌や、口の中からはがれ落ちた粘膜細胞、食べかすなどのかたまりで、たんぱく質を多く含みます。

つまり、プロテアーゼは、舌の上に手をつなぎ合って、しっかりとへばりついている、たんぱく質の繋がりを断ち切り、はがれやすくしてくれるわけです。

代表的な消化酵素を見てみましょう。
食事から取り入れたタンパク質をまず分解にかかるのは、「ペプシン」という326個のアミノ酸から成るプロテアーゼです。
ペプシンは胃液に含まれており、食べ物のタンパク質を見つけては切断して短いペプチド鎖に変えてしまいます。

パパイヤ、パイナップル、キウイフルーツ、イチジク、生姜(しょうが) 等は、プロテアーゼをたくさん含んでいるので、肉を軟らかくしてくれます。

プロテアーゼを豊富に含む食べ物